忘れもしない、2005年8月21日の日曜日。

初めてよこはま月例マラソンの5kmコースに参加したときのこと。

猛暑の夏でした。
なのに、体型を隠すため、風通しの悪いズボンをハーフパンツの上に穿いて走りました。

 コースを折り返し、ゴールも見え、あと300mかというあたり、突然倒れ、その後の記憶が全くありません。
気が付いたときは、コースの横で吐き気をもよおし、誰かに吐いていいよと言われるままにコースの脇で吐き、また記憶が無くなり、次に気付いたのは救急車の中でした。

 走っているとき、苦しかったけど、マラソンなんだし、暑いし、体調もあるのだろうと、苦しいのが当然と思って頑張っていました。

それが、気持ち悪いとか、どうにもならないとか、自分が限界を感じる前に、突然意識を失うのです。

 そういうことがあるので、それ以来は、自分が気持ちの上ではまだ頑張れると思っても、いつ突然意識を失うかわからないというのがこわくて、無理ができなくなりました。

 救急車の中で意識が戻ったとき、救急隊員の人に、名前と住所を聞かれました。
隊員「まだ舌がもつれてるみたいですね。」
私「もともと舌が回らないんです。そこが可愛い、てよく言われるんですけど。」
隊員「そうなんですか。」
隊員さん、笑ってくれました。
頭は正常です、という私なりのアピールでした。